堀切(ほりきり)
尾根伝いの侵入を防ぐため、尾根を断ち切って設けた堀。明知城の大手口では堀底を通路としており両岸の曲輪から挟撃するように工夫されている。
山地の険阻な地形を生かし、山頂や尾根に築かれた城を山城と呼びます。日本には3~4万の城跡があるといわれていますが、その多くは山城です。
恵那市では城館跡が66カ所確認されており(2024年1月現在。滅失したもの・伝承のみで遺構の確認できないものを含む)、このうち、現在も遺構の残る山城は39カ所で、大半が1560~70年代に織田と武田の争乱の過程で築かれた陣城と考えられています。
岩村城跡、大将陣跡、飯羽間城跡、水晶山陣所跡、信の城跡
山田城跡、和田城跡、上手向城跡、下手向城跡、釜屋城跡、釜屋大洞城跡、飯高城跡、田沢城跡、奈免入城跡、中西城跡
明知城跡、仲深山砦跡、落合砦跡、一夜城跡、スワヶ根の砦跡、陣屋敷跡
大平城跡、柿畑城跡、松本砦跡、福原城跡
前田砦跡、上矢作大平城跡、城山砦跡(漆原城)、小田子砦跡、下村砦跡、裏山城跡
大井城跡、鷹撃谷城跡
久須見城跡、城址山砦跡、中尾砦跡、正家馬隠し砦跡
猪狩山城跡
東野陣屋跡
椋実城跡
天王山砦跡、五郎小屋砦跡、権兵衛屋敷跡
※大井城跡・鷹撃谷城跡・東野陣屋跡・権兵衛屋敷跡は平城
盛土や削平をして平坦にした城の一区画。郭(くるわ)ともいう。
城の中心となる曲輪を示す学術用語。
斜面に設けられた細長い曲輪。腰曲輪ともいう。
斜面を加工して造成した人工の断崖・城壁。
尾根伝いの侵入を防ぐため、尾根を断ち切って設けた堀。明知城の大手口では堀底を通路としており両岸の曲輪から挟撃するように工夫されている。
斜面に対して横方向(等高線と平行)に設けられた堀。
山腹の敵の自由な横移動を遮断するため、斜面に対して縦方向(等高線に直角)に設けられた堀。
竪堀を連続して並べたもので、その様子が畑の畝のように見えることからこのように呼ばれている。
曲輪の周囲に築かれた堤状の土盛り。
城・曲輪の出入り口。内部に容易に攻め込まれないように食い違いや枡形など様々な工夫がされている。門が構えられることが多い。
虎口の前に設けられた小曲輪。
敵の側面から射撃すること。
曲輪の縁や内部に設けられた方形の土壇。実際に櫓が建てられたかは分からない。